私がファッションに目覚めたのは高校に入学してからすぐの頃です。先輩が読んでいたホットドックプレスというメンズファッショントレンド誌をふと見てからでした。あっ、オシャレってしていいんや!というのが最初の衝撃でしたね。
それから、メンズクラブという婦人画報社発刊の歴史ある男性服飾雑誌を毎月買い続けました。
時代というのもありましたが、一番最初に入ったのはやはりというか王道というかアイビーです。今の若い人は言葉すら知らないんだろうな…
アイビー=石津謙介=VAN。
必須アイテムはVANのトレーナーや段返りの三つボタンブレザー。他で言えば、オックスフォード地のボタンダウンシャツやスクールマフラー、ブラックウォッチパンツ、チルデンセーター、ダッフルコート、スタジャン、レジメンタルネクタイ、コインローファーなど…
あー、懐かしいな。
ちょうど、そのメンズクラブの名物コーナーで『街のアイビーリーガース』通称、街アイ。に載ることは目標であり栄誉でした。何度か挑戦はしましたが残念ながら掲載はされませんでした。しかし、大阪で特集イベントがあり、そのイベントの展示コーナーには掲載されました。
その次のファッションは、いわゆるコンサバ系のトラッド(アメリカントラッド・ブリティッシュトラッド)靴はウィングチップやストレートチップ、ステンカラーコート(和製英語)、ジャケットはチェンジポケット付きや二つボタンなど…
その次が、一応若かったので死語となったDCブランド系も通過はしています。当時好きだったのは、ABA-HOUS、BIGI、TAKEO KIKUCHI…
それらを経験したのち、禁断のイタリアンファッションへと入って行ったのでした。イタリアンファッションと言っても、アイビーやトラッドのように、セオリーがあるわけではなく自由に着たいものを着る。その愉しみがイタリアンファッションの醍醐味でもあります。
振り返ってみると、自分のファッションの原点はやはりアイビールックでしたね。