みなさんは、ステージング環境を使っていますか? 中には”ステージング環境“って何????
という方もいらっしゃるかも知れませんので、その解説もまじえながらステージングについて書いてみたいと思います。
まず最初に、ステージング環境とは本番環境と全く同じものがテストや開発するために整った環境のことをステージング環境といいます。
もっと分かりやすくいえば、サイトの大幅リニューアルや特殊なプラグインの導入を本番環境でおこなうのは怖いですよね?そんなリスクヘッジのためにあるのがステージング環境です。本番環境と全く同じなので、そのステージング環境で色々とテストして問題なければ本番環境へ移行させることができます。そんな安心で便利な機能を使わない手はないですよね?
次に、そのステージング環境(WordPressでの)をどうやって構築するかについて説明していきます。その構築方法は、完全に手動でおこなう方法を除いて大きく2つあります。
①WP Stagingというステージング環境を構築するための専用プラグインを使う
②レンタルサーバーなどのホスティングサービス会社で用意されているステージング環境構築サービス(ツール)を使う
では、その2つをそれぞれ説明していきます。
①プラグインを使って構築する方法
このプラグインはWP Stagingというもので、②で説明する方法が使えない場合にオススメです。
■特徴
ワンクリックでWordPress Webサイトを複製および移行させることができる
■機能
・クローニング
ワンクリックであなたのウェブサイトのクローンを作成します
・プッシュ変更
データベース、プラグイン、テーマ、メディアファイルをステージングからライブサイトにコピー
・認証
ステージングサイトは、認証されたユーザーのみが使用できます
・ハイパフォーマンス
複製プロセスはあなたのウェブサイトを遅くしません
・安全
ステージングサイトはサーバー上にあります。データは第三者に提出されません
・マルチサイト
WordPressマルチサイトのクローンとプッシュ(メインサイトとサブサイト)
このプラグインは、無料版と有料版があります。それぞれの違いについては以下の通り
WP Staging機能 | フリー版 | 有料版 |
---|---|---|
WordPressサイトの複製 | ||
WordPressマルチサイトの複製 | ||
外部または個別のデータベースにクローンを作成する | ||
サブドメイン/カスタムドメインに複製 | ||
カスタムターゲットディレクトリに複製 | ||
ステージングサイト全体をライブサイトにプッシュします。テーマ、プラグイン、データベース | ||
ステージングサイトにアクセスするカスタムユーザーロールを許可する | ||
データベースのスナップショット:データベースのバックアップ、エクスポート、復元 |
価格の比較
100 active sites Lifetime License | 30 active sites Lifetime License | 5 active sites Lifetime License | 1 active site Lifetime License |
Fastest support Up to 5 People Supported 1 Year of Updates & Support | Faster support 1 Person Supported 1 Year of Updates & Support | Fast support 1 Person Supported 1 Year of Updates & Support | Support 1 Person Supported 1 Year of Updates & Support |
WordPress公式サイト:https://ja.wordpress.org/plugins/wp-staging/
提供元サイト:https://wp-staging.com/ref/209/
②ホスティングサービス会社が提供するサービスで構築する方法
最近は格安のホスティングサービスにもついてくるようになりましたね。費用も発生しないのが殆どでホスティングサービス会社がおこなっているので一番安心できるのではないでしょうか。
設定方法は各ホスティングサービス会社によって違いますが、ほぼワンクリックでステージング環境を構築できます。弊社が使っているホスティング会社Mixhostの場合の方法をかんたんに説明したいと思います。
サーバーのコントロールパネル(管理画面)に入って、SoftaculousからWordPressを選んでオプションの一番左のアイコン(staging)をクリックして、サブディレクトリを指定するだけです。
サブディレクトリは自分でわかるように設定すればいいですが、「stg」や「test」などがいいかと思います。
また、ここに希望するサイトが表示されていない(他社からのサーバー移管や、Mixhost内でサーバ移行したなど)場合は、メニューのインポートから登録することができます。
処理が終わるとすぐ下にステージング環境用のサイトが表示されます。ログイン情報などは引き継がれていますのでダッシュボードへは簡単に入ることができます。
※注意点としては、サイトをインデックスさせないようにすることです。Disable Search Engine Visibility にチェックを入れるようにすればOKです。
③おまけ
SnapUp
https://snapup.jp/
これは、完全に外部のサービスになります。
月額費用がかかりランニングコストが発生しますので、②が使えず①の方法に自信がない方はいいかもしれません。
これを機にあなたのサイトにステージング環境を構築してみてください。