デザインって、とらえ方は人それぞれ。デザイン自体に価値を求めていない人もいれば、そういったモノもあるかもしれません。
そもそもデザインとは?と少々唐突な話から入ってみましょう。デザインとは直訳すると「設計」ですが、日本に限らず広く意匠デザインを指すことの方が多いです。

例えば、このクルマの設計は私がしたんだ。と言って外観のデザインをしたと思う人はまずいないでしょう。恐らくは、エンジンの設計だったり電子制御の回路だったりソフトウェアを思い浮かべるのではないでしょうか?

でも、このクルマのデザインは私がしたんだ。と言えばほとんどの人は外観だと思うでしょう。それほど、直訳ではデザイン=設計ですが、世の中はデザイン≒設計になっているのが正しい理解ですね。

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さて、デザインを語る前に、デザインに好き嫌いがあるのは当然なので、それは今回は横へ置いておきましょう。

機能美という言葉があるように、操作性や機能を満足させるためにデザインが存在するというのもひとつ。美しさだけを求めるデザインもひとつ。

なのでデザインに正解というのはないと思います。

今回の記事を書くに当たって、レニー・クラヴィッツ氏がデザインしたLEICAのカメラ「LEICA M-P ‘CORRESPONDENT’」を取り上げてみたいと思います。

これはいわゆる、簡単に言えば懐古調(レトロデザイン)にした。とも言えるのですが、そんな一言では終われない代物なのです。
それは細部に渡って使い込んだカメラを再現しているからに他ならないからです。

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世の中にはチープにレトロを模したモノはたくさん出ていますが、ここまでこだわって作られたものは中々ないでしょう。
写真でも分かるように、カメラ本体の金属塗装がよく使う部分のはがれ方が非常に美しいと思いませんか?
それはよく見える上部だけでなく、下部への再現もしっかりとされています。それはレンズも同様ですね。

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なんちゃってレトロとは確実に一線を画しますよね。それこそが”こだわり”それが美学ではないでしょうか?
自在に3D CADを操れたら私もデザインしてみたいひとつがカメラですね…

日本でもインダストリアルデザインという言葉が一般化して久しくなりますが、もっとこだわったモノも限定でいいので販売してみるのも面白いかもしれませんよ。もちろん、今までもあったのでしょうが…
美学に基づいたこだわりのデザインというのを日本メーカーの製品で見てみたいですね。

もちろん、どこのメーカーもそのようなことが出来るわけでなくブランドに歴史があるからこそなのでしょうけど…

このカメラは世界で限定125セットの販売です。そりゃ、こんな手の込んだモノ量産なんかできないですよね。

その、レニー・クラヴィッツ氏がデザインした「LEICA M-P ‘CORRESPONDENT’」のセット内容は、ボディが「Leica M-P」、レンズが「Summicron-M 35mm f/2」と「Summilux-M 50 f/1.4」

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お値段???

はい、$24,500(約270万円)。まー、LEICAにコストを求めてはいけないってことですね。

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※レニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz、1964年5月26日 – )はアメリカ合衆国のシンガーソングライター、ミュージシャン、俳優。
wikipediaより

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