先日パナソニックアプライアンス社のデザインセンターが京都に1本化されたニュースは記憶に新しいです。今日はそんなニュースを題材にインダストリアルデザインとパナソニックのデザイン戦略について書いてみたいと思います。
まずは、ニュース内容の抜粋を、パナソニックは、これまで大阪および滋賀に分散していたアプライアンス社デザインセンターの拠点を京都に一本化し、「Panasonic Design KYOTO」として、2018年4月2日から稼働。4月24日に、Panasonic Design KYOTOの内部を公開した。
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これは、昨年100週年を迎えるにあたって「次の100年はデザイン」と語られていることからも、大きなミッションとしての気概を感じる。
私がニュースを読んで一番最初に感じたことは、日本企業もようーやく“デザイン”の重要性を認識したな。でした。家電製品に限らずあらゆるものにデザイン性をうたったものが多く、また、そのデザイナーがフューチャーされるようにもなってきました。
これは、20年以上前では想像もつかないことでしょう。インダストリアルデザイン分野でデザイナーの個人名が表に出るなんて。。。
パナソニックは、日本で初めてインハウスデザインを開始した企業であり、企業内デザイン部門としては最も古い。それでも、社内でのデザイナーの市民権は低かったようだ。そんなパナソニックがさらにデザインに対しての挑戦をすることは非常に興味があるところです。
※初の訪米を終えた松下幸之助氏が1951年に「これからはデザインの時代」と宣言してできた部門である。ちなみに当時の部署名は「製品意匠課」時代を感じる(笑)
次に、このニュースから見えてくるパナソニックの戦略とはなんなのか?
商品開発も大きく差別化するには技術的なアドバンテージにとどまらず、デザインとアイデアが重要なファクターになります。また、京都という土地柄や文化が商品デザインにどのように生かされるのか?そんなパナソニックの今後のデザイン展開が非常に楽しみです。京都から生まれる商品に注目したいです。
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