みなさんは、特許という言葉は聞いたことありますか?これは、工業所有権の一つで、他には実用新案・意匠・商標の合わせて4つを指します。
日本企業は、世界でもトッププラスの特許申請及び保有国なのは周知の事実ですよね。
以下、2017年の国内でのランキングです
特許出願件数ランキング
1位 | キヤノン株式会社 | 5646 | 特許件数変わらず 1位 | 7670 | 2614 (2位) |
2位 | 三菱電機株式会社 | 5300 | 特許件数下降 7位 | 3648 | 2870 (1位) |
3位 | パナソニックIPマネジメント株式会社 | 4462 | 特許件数変わらず 3位 | 4392 | 2001 (3位) |
4位 | トヨタ自動車株式会社 | 4342 | 特許件数上昇 2位 | 5128 | 1889 (4位) |
5位 | 株式会社東芝 | 2677 | 特許件数変わらず 5位 | 3918 | 1203 (10位) |
6位 | 株式会社リコー | 2613 | 特許件数変わらず 6位 | 3717 | 1671 (6位) |
7位 | 富士通株式会社 | 2469 | 特許件数下降 9位 | 2866 | 1568 (7位) |
8位 | セイコーエプソン株式会社 | 2451 | 特許件数上昇 4位 | 4032 | 1388 (8位) |
9位 | 日本電気株式会社 | 2222 | 特許件数下降 19位 | 1701 | 900 (19位) |
10位 | 株式会社日立製作所 | 2214 | 特許件数下降 15位 | 1835 | 850 (21位) |
特許取得件数ランキング
1位 | 三菱電機株式会社 | 2870 | 特許件数下降 3位 | 4252 | 5300 (2位) |
2位 | キヤノン株式会社 | 2614 | 特許件数変わらず 2位 | 4345 | 5646 (1位) |
3位 | パナソニックIPマネジメント株式会社 | 2001 | 特許件数上昇 1位 | 4546 | 4462 (3位) |
4位 | トヨタ自動車株式会社 | 1889 | 特許件数変わらず 4位 | 3461 | 4342 (4位) |
5位 | 本田技研工業株式会社 | 1733 | 特許件数下降 9位 | 2186 | 1457 (17位) |
6位 | 株式会社リコー | 1671 | 特許件数下降 7位 | 2316 | 2613 (6位) |
7位 | 富士通株式会社 | 1568 | 特許件数上昇 5位 | 2570 | 2469 (7位) |
8位 | セイコーエプソン株式会社 | 1388 | 特許件数上昇 6位 | 2449 | 2451 (8位) |
9位 | 株式会社デンソー | 1286 | 特許件数上昇 8位 | 2262 | 2166 (11位) |
10位 | 株式会社東芝 | 1203 | 特許件数下降 11位 | 1771 | 2677 (5位) |
では、なぜそんなにもたくさんの申請をするのでしょうか?
ずばり自社のアイデアを守るためのものです。所有権なわけですからね。
製品設計を進めていく段階で、まず最初に自社のアイデアを申請するだけでなく、他社の所有権を犯していないか調査します。
これには結構なコストと時間がかかります。しかし、逆に他社の申請状況を調査することでどの分野に投資しているのかさえも知ることができるのです。
「製品設計は工業所有権調査から」と言われる所以でもあります。
特許を分析するためのパテントマップと言われるものが、それぞれの会社で独自なものが存在しています。
工業所有権は、申請してから1年6ヶ月後に特許庁の公開公報に掲載されます。※国内の場合
工業所有権は、特許や実用新案などのテクノロジー系だけに留まらず、意匠や商標も同様です。たとえば、自動車の名前などは典型で新車種が出る前は商標出願のラッシュになります。
公開公報を見るのも楽しいですよ。そんな名前を考えてるんだ。。。なーんてことを垣間見られるわけですからね。
基本、インターネットさえあれば誰でも閲覧検索することができます。
実は、私も2件の実用新案を自身で申請したことがあります。制度が変わっているので当時は特許と同じように申請と審査というのがありました。
基本権利は申請した時点で発明者のものになりますが、審査には費用がかかります。それをペイできる見込みがある場合に審査をするというのが一般的でした。特許は今もそのような形です。
ちなみに下記が申請した2件の発明です(笑)
実開平07-028526
実開平07-003698
私の場合は権利のビジネスが上手くはいかなかったものの、主要な会社への売り込みで、その会社の製品をお礼として大量に送ってもらいました。
みなさんもアイデアを工業所有権で守って、一攫千金を狙ってみてはどうでしょうか。。。
勘違いしているみなさんもいらっしゃるかも知れないので念のため。。。
特許や実用新案には有効期限というものがあります。なので永久的にその所有権を保持することはできません。
いい例が、よく耳にするジェネリック医薬品ですね。あれは、特許の有効期限が切れたので他社も同様のものを製造販売することができるからです。
意匠や商標は登録料を納めている限り期限はありません。