先日ニュースでも取り上げていた、日産自動車の6万台の販売停止。
これは、ニュースのとおり、検査員資格のない人が最終検査に携わっていたことが原因です。

私は今の仕事につくまで20年以上品質管理・保証という分野に関わってきましたので、このニュースを聞いて非常に残念な思いでした。

それは、内容こそ違えど繰り返される問品質題だからです。

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このニュースを受けてどれくらいの社長及び品質管理を掌握している役員がトップダウンで自社工程の再確認指示をしたでしょうか?
おそらく、やっていない会社のほうが多いでしょう。

これまでにも、思い出せるだけでも様々な品質管理問題で会社に損失を与えたり、会社自体がなくなったりしていることか。。。

雪印乳業、三菱ふそう、東海村JCOなどなど。

そのたびに、会社の社長まで出てきて謝罪の記者会見が開かれている。それに、謝って済むわけでもなくこれまで築いてきた信頼を失うのです。

「人の振り見て我が振り直せ」せっかく他社が教えてくれてるのですよ。

「他山の石にしないでどうする!」

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基本的に物事に携わっているのは人間です。必ずミスはあります。あのトヨタでさえリコールを出すわけですからね。そのことを前提に会社は様々な工夫をしているわけです。

しかし、それは製造業に限ったことではありません。全ての仕事には「後工程」というものが存在します。特にチームで仕事をしていればなおさらです。
ようするに、自分が関わった仕事を受けて仕事をする人がいるということです。その後工程に迷惑をかけないように心がけるだけでなく、ミスが起きないように最善の工夫と管理が必要になってきます。

品質管理は、決まりごとがあり、それを実行しているだけではダメなのです。
それが、きちんとその管理が維持ができているか否かが一番重要なのです。

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今回の日産自動車の事件(事件と言っていいくらいのレベルだと思っています)は、品質管理に携わっていればお分かりだと思いますが、「力量・教育・訓練」はISO9001でも重要視されいます。
検査員資格などは、この項目によって規定されています。

※自動車産業の場合はISO9001に変わってTS16949の場合もある

また、内部監査でも必ずチェックする項目です。また、外部のISO審査機関は何を審査してたのかも問われるべきでしょう。
ISOのためのISOという一番意味のない、形だけになってしまっていることに非常に憂いを感じます。

andPでは、品質管理の困りごとの相談も受けていますのでお気軽にお問い合わせください。

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