両者とも、デザインにおいてよく使われる言葉です。一見すると似たイメージだと思いそうですが、そとそも考え方が違います。
では、どのように考え方が違うのか?
シンプルとは、最初から必要ないものを排除して、端的に誰にでも分かりやすく簡単に表現することが目的です。つまり最初の考えから余計なものはないということになります。
それではミニマルとは、これでもかこれでもと言わんばかりに、どんどん必要ないものを極限まで削ぎ落とし最終的に最小限にすることが目的です。
それゆえ人によっては、ミニマルデザインが退屈に感じるかも知れません。そのギリギリのところで如何に効果を出すかが問われるのがミニマルデザインというわけです。
例えば、グラフィックデザインで具体的にいうシンプルとは、凝り過ぎない程度の文字装飾や字体で、分かりやく何を伝えたいのかをデザインに落とし込みます。
それに対して、ミニマルデザインは余白を大胆に使ったり、色を使わない(出来る限り減らす)、文字装飾もない…
一見すると、何を伝えたいのか一瞬では分からないかも知れないが印象には強く残るデザインと言い換えることが出来ます。
もう少し具体的に言うと、例えばあなたが時計好きで気に入ったものも1~2本持っていたとしましょう。これが言わばシンプルと言えます。しかし、ミニマルの場合、い如何に1本、もっと言えばどうやって0本、つまり持たなくていいようにするかを考えることがミニマルという考え方です。
これは、デザインに限らず、先のようにどのように考えるかということなので思考にも当てはまります。
シンプルシンキング・ミニマルシンキング??
私自身の思考はミニマルに近いですね、なんでも出来るだけ無駄なことは省きたいですから(笑)
結局シンプルorミニマルどっちがいいの??
これはどっちがいいとかではなく、どういった人たちをターゲットにするかによって、シンプルなデザインだったりミニマルなデザインだったりします。
混同しやすいシンプルとミニマル、少しは分かって頂けたでしょうか?
ちなみに、アイキャッチ画像に設定した画像は椅子です。